「国越古墳」から発掘 出土品の展示会 熊本 宇城

宇城市にある「国越古墳」から発掘された出土品の展示会が、地元の郷土資料館で開かれています。

宇城市不知火町にある「国越古墳」は、6世紀後半につくられたとみられる全長およそ63メートルの前方後円墳です。

会場には、1966年の発掘調査の際に古墳から発掘された「まが玉」や「埴輪」といった副葬品など50点あまりが展示されています。

このうち「鹿角製装具」は、鹿の角を加工して製作した直径3.5センチの装飾品で、鉄で作った矛の根元に取り付けるもので、表面には魔除けのためと考えられている「直弧文」という模様が刻まれています。

また太さ2.5ミリの純金の棒を曲げて作られた「金環」は、イヤリングのように耳につけるアクセサリーです。

宇城市文化スポーツ課の神川めぐみ参事は「現地は調査後に埋め戻され、内部を見ることができません。この古墳のことを知ることができる貴重な機会になので、多くの人に来てほしい」と話していました。

この展示会は、宇城市豊野町の市立郷土資料館で10月29日まで開かれています。