台湾旅行客呼び込み 人吉球磨地域の協議会 台湾の団体と協定

台湾からの旅行客を呼び込み、地域経済の活性化につなげようと、熊本県の人吉球磨地域の自治体などでつくる協議会は、台湾南部の最大都市、高雄の観光団体と包括的な連携協定を結びました。

熊本県人吉市とその周辺の合わせて10の自治体などでつくる「人吉球磨観光地域づくり協議会」は、台湾南部の高雄の観光団体、「高雄観光圏」と包括的な連携協定を結びました。

22日夜は人吉市で協定の締結式が行われ、協議会の会長を務める人吉市の松岡隼人市長が協定書に署名しました。

高雄は台湾南部の最大都市で、高雄観光圏の会員には当局のほか、130余りの企業などが名を連ねるということです。

協議会としては、観光・文化の面で包括的に連携することを盛り込んだ協定をてこに、球磨川や温泉などの観光資源豊かな地元に高雄からの旅行客を呼び込み、地域経済の活性化につなげたい考えです。

締結式のあと、双方の関係者およそ60人が出席して記念のパーティーが開かれ、松岡市長は3年前の「令和2年7月豪雨」を念頭に「連携協定は観光復興の途上である人吉球磨地域にとって起爆剤になると確信している。今後、交流を重ね、連携関係をより確かなものにしていきたい」と述べました。