玉名郡で日本脳炎患者 国内でことし初確認 県が注意呼びかけ

熊本県は、玉名郡に住む70代の男性が日本脳炎に感染していることが確認されたと発表しました。
国内でことし患者が確認されたのは初めてで、県は注意を呼びかけています。

県によりますと、玉名郡に住む70代の男性が今月4日に発熱などを訴えて入院しましたが、その後、意識がない状態が続いているということです。

病院が詳しく調べたところ、21日、日本脳炎に感染していることが確認され、22日、保健所に届け出たということです。

国内でことし患者が確認されたのは初めてで、県内では去年3人の患者が確認され、このうち70代の女性が死亡しています。

県によりますと、日本脳炎は感染した豚などから蚊が媒介して広がり、高熱やけいれんなどの症状が出るほか、子どもやお年寄りが感染した場合には死亡するケースもありますが、人から人へ感染することはないということです。

県は感染を防ぐため、▽外出時はできるだけ肌の露出を避け、▽十分な睡眠や栄養をとって体力を保つとともに、▽ワクチンを接種するよう呼びかけています。