半導体関連の外国企業誘致へ 熊本にJETROが新たな拠点

台湾の半導体大手、TSMCの工場の操業開始が来年に迫るなか、JETRO=日本貿易振興機構の熊本事務所は、半導体関連の外国企業の誘致に向け、新たな拠点を設置しました。

新たな拠点は、熊本市にあるJETRO熊本に22日から設置されることになり、21日は記念の式典が行われました。

拠点では、専任スタッフを配置したうえで、半導体関連の外国企業が熊本などに進出する際、一時的なオフィスを一定期間無償で貸し出すほか、その後に入居するオフィスを探すなどの支援を行うとしています。

JETRO熊本によりますと、TSMCの進出に伴い、すでに台湾などの外国企業14社が県内への進出を計画しているということです。

日本への投資をめぐっては、政府は海外から日本への直接投資を現在の倍以上の100兆円に増やすことを目指していて、半導体などを重要分野に外国企業の誘致に力を入れています。

JETROの仲條一哉理事は「熊本を中心により高度な半導体企業が集積することで、日本が再び世界の半導体産業の中で輝けることを期待したい」と話していました。