国宝 青井阿蘇神社で古武道を奉納する演武大会 人吉

人吉市の国宝・青井阿蘇神社で、古武道の剣術や棒術などを奉納する演武大会が17日開かれました。

大会は、相良藩の武将、丸目蔵人佐が剣術である「兵法タイ捨流」を興してからおととしで450年になったのを記念したものです。

おととしは新型コロナの影響で開くことができずことしの開催となり、18の流派と、オーストラリアや韓国など海外13か国の門人、合わせておよそ200人が集まり、古武道の剣術や棒術などを奉納しました。

このうち「兵法タイ捨流」は、相手をかく乱する技や関節技などの体術を組み合わせたのが特徴です。

また、幕末に薩摩の下級武士の多くが修練を積んだ剣術、「薬丸自顕流」は、1対1ではなく多数の集団戦を前提としています。

訪れた人たちは気迫のこもった演武を写真に収めたりしていました。

兵法タイ捨流第15代宗家の上原エリ子さんは「豪雨災害からの復興やコロナ禍からの復活に少しでも力になれたらと思い開催しました。これからも門人と一緒に伝承していきます」と話していました。