自転車用ヘルメット 熊本県の着用率8.3% 全国平均下回る

ことし4月に着用が努力義務化された自転車用のヘルメットについて、警察庁が都道府県ごとに「着用率」を調べたところ、熊本県は8.3%で全国平均の13.5%を大きく下回っています。

自転車に乗る人のヘルメット着用は、道路交通法の改正で、ことし4月から努力義務になっていて、警察庁は7月時点の全国の地域ごとの「着用率」を調査し、14日、結果を公表しました。

調査では、自転車に乗っていた全国の5万2000人余りを調べました。
その結果、全国平均の着用率は13.5%でした。

熊本県の着用率は8.3%で、全国平均を大きく下回りました。

都道府県別で着用率が最も高かったのは、愛媛県で59.9%、次いで大分県が46.3%などとなっています。

一方、着用率が最も低かったのは、新潟県で2.4%となっていて、地域ごとの差が非常に大きくなっています。

警察庁が自転車用ヘルメットの都道府県ごとの着用率を比較できる形で公表したのは初めてで、着用率が高かった地域では、法律の施行前からの広報啓発が結果に表れたのではないかとしています。

警察庁によりますと、全国でことし7月末までに起きた自転車乗車中の事故で死亡した人は167人で、このうち、9割にあたる150人がヘルメット非着用でした。

警察庁は、今月21日から始まる秋の全国交通安全運動でも、自転車用ヘルメットの着用推進を重点項目に掲げ、呼びかけを強化していく方針です。