人吉市が計画の災害公営住宅 撤回求める市民らの監査請求却下

3年前の豪雨で被災した人吉市の中心部に建設が計画されている災害公営住宅をめぐり、計画の撤回を求める市民らが土地と建物の購入費用の差し止めなどを求めた住民監査請求について、市の監査委員は「請求の対象に該当しない」などとして却下しました。

3年前の7月の豪雨で被災した人吉市では、中心部にある九日町と大工町に鉄筋コンクリート造り5階建ての災害公営住宅2棟の建設が計画されていて、総事業費はおよそ20億円となっています。

この計画ををめぐり、計画の撤回を求める市民合わせて379人は「浸水した地域に建設するのは市の条例に違反する」などとして、土地と建物の購入費用の差し止めなどを求めた住民監査請求を今月提出しました。

これについて、市の監査委員は「請求の受け付け段階では予算執行に至っておらず、監査請求の対象に該当しない」などとして11日、却下しました。

監査請求を行った市民グループは「今後については弁護士とも相談し、検討します」と話しています。