TSMC進出の渋滞緩和へ 無料の通勤バスの実証実験始まる

TSMCの進出を受けて懸念される渋滞の緩和に向けた可能性を探るため、工業団地の周辺と菊陽町の光の森などを無料で結ぶ通勤バスの実証実験が、11日朝から始まりました。

合志市と菊陽町にあるセミコンテクノパーク周辺では通勤時間帯の交通渋滞が課題で、今後、台湾の半導体大手TSMC進出によって渋滞の悪化が懸念されています。

こうした渋滞の緩和に向けた可能性を探るため、県は11日から無料の通勤バスを走らせる実証実験を始め、11日は初日にもかかわらずバスを待つ人の姿が見られました。

バスは菊陽町の西花立を出発して光の森を経由しセミコンテクノパークに至るルートを、朝と夕方に15分から30分間隔で合わせて17便走ります。

所要時間は40分から50分で、実証実験が行われる今月15日まで無料で運行されます。

半導体関連企業に勤務する50代の男性は「これまで電車とバスを乗り継いでいましたが、このバスを使えば乗り継ぎなしでより短い時間で職場に行けるので非常に便利です」と話していました。

県は、来年1月から2月にかけて同じルートを有料で走るバスを運行させる予定で、利用状況などを見極めて本格的な運行を目指しています。