3年前の豪雨で一部区間運休 JR肥薩線を紹介する写真展

3年前の豪雨で線路などが被災し、一部の区間で運休が続くJR肥薩線の風景などを紹介する写真展が、県庁で開かれています。

この写真展は3年前の7月の豪雨で線路や橋りょうなどが被災し、一部の区間で運休が続くJR肥薩線に関心を持ってもらおうと県が企画し、会場には沿線の風景などを写した写真、およそ150枚が展示されています。

写真はいずれも県内の鉄道愛好家でつくるグループが撮影していて、このうち、昭和44年に球磨村で撮影されたモノクロ写真には、球磨川沿いに敷かれた線路をさっそうと走り抜ける蒸気機関車が、川下りを楽しむ人の姿とともに切り取られています。

人吉駅で5年前に撮影された写真は、来年3月をめどに運行を終える「SL人吉」の乗客に地元の旅館のおかみなどが手を振る様子が写されていて、駅周辺の活気が伝わってきます。

このほか、豪雨で橋げたが流出した「第二球磨川橋梁」を「SL人吉」が走行する写真なども展示されています。

主催した鉄道愛好家グループ「肥薩線again」の代表、小澤光二さんは「多くの人に親しまれている肥薩線ですが、復興は道半ばです。被災前の元気な姿が見られるこの写真展をきっかけに、現状に関心を寄せてほしい」と話していました。

この写真展は、県庁新館1階のロビーで今月15日まで開かれています。