人吉市の「青井阿蘇神社」の国宝記念館が完成

国宝に指定されている人吉市の青井阿蘇神社で建設が進められていた国宝記念館が完成し、1日、関係者が祝う式典が開かれました。

人吉市に完成した「青井の杜国宝記念館」は、青井阿蘇神社が平成20年に国宝に指定されてから10周年を記念して建設が始まり、1日、完成を祝うしゅんこう式が行われました。

式典には、設計を担当した世界的な建築家、隈研吾さんや人吉市の松岡隼人市長などあわせておよそ40人が出席し、神事で玉串をささげました。

木造2階建てのこの施設は、神社のかやぶきをイメージした急勾配の屋根が特徴で、延べ床面積はおよそ900平方メートルです。

3年前の豪雨で被災し、一時は計画が延期されましたが、31日完成しました。

式典で福川義文宮司は、「大災害に見舞われた郷土の復興のシンボルとなるように育てていかなければならないと意を決しています」とあいさつしました。

また隈さんは、「コロナ後の新しい世の中では、地球環境や地域再生が大きなテーマになる。新しい時代の象徴として、日本だけでなく、世界から注目を集める建物になってほしい」と語りました。

この国宝記念館は、ことし11月の全面開館を目指し、準備を進めているということです。