県内の被災地支援に取り組む大学生 阿蘇市長を表敬訪問

7年前の熊本地震で被災し避難生活を送った大学生が、県内の被災地を支援するためのクラウドファンディングを始め、31日、阿蘇市長を表敬訪問しました。

九州大学の針貝奎輝ソフィアンさん(22)は、熊本市で高校生だった時に熊本地震で被災し、2年間避難生活を送りました。

針貝さんはこれまで被災体験について語る講演活動などをしていましたが、新たに県内の被災地の支援につながる取り組みをしようと、阿蘇市や人吉市の特産品などを返礼品にしたクラウドファンディングを始め、31日は、阿蘇市の佐藤義興市長を表敬訪問しました。

針貝さんは佐藤市長に、クラウドファンディングによって被災した企業の特産品と応援してくれる人を結びつけることができるほか、収益は今年の7月に各地で起きた豪雨の被災地支援や防災用品の購入代にあてることにしているなどと説明しました。

佐藤市長は「被災地を支えたいという思いで、勇気を持って取り組みを始めたのはすばらしいことだと思います。ぜひ頑張ってほしい」と話していました。

針貝さんは「初めての取り組みで不安も多くありますが、豪雨の被害が頻発している中で、必要な取り組みだと思って始めました。自身の経験を生かしつつ、被災した企業のために頑張りたい」と話していました。