天草空港の小型機事故“操縦の訓練生が操作誤ったのが原因”

去年12月、天草市の天草空港で、離着陸の操縦訓練をしていた小型機が着陸の際、前輪と機体をつなぐ脚が破損した事故で、国の運輸安全委員会は操縦していた訓練生が操作を誤ったことが原因だったとする調査報告書をまとめました。

去年12月、天草市五和町の天草空港で、離着陸を繰り返す操縦訓練を行っていた小型機が、着陸の際、前輪と機体をつなぐ脚が滑走路などと接触して破損する事故がありました。

乗っていた教官と訓練生2人のあわせて3人にけがはありませんでしたが、国の運輸安全委員会が原因などの調査を進めていました。

31日、公表された調査報告書によりますと、操縦していた訓練生が教官の指示を受けて着陸を中断し、高度を再び上げようとした際に操作を誤り、機首が下がったことが原因とみられるということです。

この訓練生は、この小型機の右側の席で操縦したのは初めてで、エンジンのレバーの操作を行うにはふだんとは反対側の手で行うべきところを、誤って同じ手を使ったため、操縦かんを操作してしまった可能性が考えられるということです。

国の運輸安全委員会は、再発防止策として、慣れていない操縦席で訓練を行う場合には、ふだんと操作や計器の見え方が違うことなどを理解し、事前に十分な準備を行ったうえで、訓練に臨む環境を用意することが必要などとしています。