台湾からの誘客目指しおもてなしなど学ぶセミナー 大津町

半導体大手TSMCの進出で、台湾との交流の拡大が期待されるなか、旅行者の傾向やおもてなしなどを学ぶセミナーが、熊本県大津町で開かれました。

このセミナーは、TSMCの工場の建設が進むエリアに近い大津町などが企画し、町役場で開かれたセミナーには、オンラインも交えて町内の観光や飲食の事業者などおよそ70人が参加しました。

セミナーでは、台湾向けの訪日観光サイトの運営会社の代表が講演し、円安などの影響で新型コロナ前に比べて旅行者の購買力は高まっていると指摘しました。

その上で、台湾では若者を中心にお酒を飲まない人が多いため、居酒屋などでは消費してほしい最低価格を設定することや、商品の値引きへの関心が高いため、それらを意識した価格の表記を行うことを検討してほしいなどと呼びかけていました。

TSMCの工場の建設が進む中、台湾との間では、来月から直行便としては初めて、熊本と台北を結ぶ定期便の運航が始まるなど、人の流れがさらに活発になると期待されています。

参加した80代の男性は「観光農園をやっているので、台湾の人たちに日本ならではの農作物を楽しんでもらいたい」と話していました。

大津町の金田英樹町長は「企業の進出が相次ぐ流れをいかし、観光でも人を呼び込みながら町の活性化につなげていきたい」と話していました。