熊本大学 新年度から半導体関連の新学部組織を開設

台湾の半導体大手、TSMCの熊本県への進出を受け、熊本大学は半導体に関する人材を育成する新たな学部や学科にあたる組織を、新年度からスタートさせることを発表しました。

熊本大学が21日開いた会見によりますと、新年度、新たにスタートするのはデータサイエンスや半導体を学ぶ「情報融合学環」という学部にあたる組織と、工学部の「半導体デバイス工学課程」という学科にあたる組織の2つです。

2つの組織は、先月31日付けで文部科学省から認可され、このうち「情報融合学環」は定員が60人で、人工知能や統計学などのデータサイエンスを学ぶコースや半導体の知識や製造技術などを学ぶコースが設けられるということです。

また、工学部の「半導体デバイス工学課程」は、研究開発に必要なシステム設計などについて、地元の半導体企業の技術者などから指導を受けるということです。

「情報融合学環」の学環長に就任予定の城本啓介さんは「地域社会に貢献できるグローバル人材の育成に真摯に取り組んでいきます」とあいさつしました。

熊本大学が学部にあたる組織を新たに設置するのは75年ぶりだということで、大学では、5年後に150人の卒業生を半導体関連企業に輩出することを目指しているということです。