空港機能強化などめぐり 鉄道の早急整備などの提言案まとめる

半導体関連産業の進出などで熊本県経済の発展に期待が集まるなか、県の有識者会議は熊本空港の機能強化などを進める新たな構想の策定に向けて、空港に接続する鉄道の早急な整備に向けた検討を進めるべきなどとする提言案をまとめました。

台湾の半導体大手TSMCの工場建設をきっかけに多くの企業が進出し、ことし3月には熊本空港の新ターミナルビルがオープンするなど、今後、国内外の往来が活発になり県経済の発展が期待されています。

こうした中、熊本空港の機能強化や周辺地域の活性化などを進める「新大空港構想」の策定に向けて議論を進めている県の有識者会議は18日会合を開き、提言案をまとめました。

このなかでは、空港への交通アクセスは喫緊の課題で、鉄道や周辺道路の早急な整備に向けた検討を進めるべきとしているほか、高度な技術者の確保が欠かせないとして国内外の企業や大学と連携して人材育成などを進めるべきとしています。

委員からは「鉄道や道路の整備には時間がかかるためバス専用レーンの整備なども進めるべきだ」などといった意見が出ていました。

県はことし10月にも新たな構想を策定することにしています。