今年度の熊本県の最低賃金 45円引き上げて時給898円答申

今年度の熊本県の最低賃金について、14日、熊本労働局の審議会が45円引き上げて時給898円とするよう答申しました。
引き上げ額は平成14年度以降で最も大きくなっています。

最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、厚生労働省の審議会は先月、地域別に引き上げ額の目安について、熊本県は過去最大の39円と示しました。

14日は、学識経験者や労働組合の代表などでつくる熊本労働局の審議会が、先月厚生労働省から示された目安を6円上回る45円引き上げ、898円とするよう熊本労働局長に答申しました。

労働局によりますと、45円の引き上げ額は最低賃金が時給で示されるようになった平成14年度以降で最も大きいということです。

熊本労働局によりますと、「目安を参考にしつつ、総合的に判断して審議会が引き上げ額をまとめた」としています。

新たな最低賃金は、労働局で異議の申し立てを受け付けたうえで、早ければことし10月8日にも適用される見通しです。