熊本県最低賃金引き上げ目安 県審議会に過去最大の39円伝達

熊本県の最低賃金について、現在の時給853円から過去最大の39円引き上げるとした厚生労働省の審議会の目安が県内の労使の代表者などでつくる審議会に伝達されました。

最低賃金は毎年、厚生労働省の審議会が都道府県ごとに引き上げ額の目安を示し、その額を参考に労働局が代表者などでつくる審議会の答申を経て決めています。

1日は熊本労働局から県内の代表者などでつくる審議会に対し、熊本県の最低賃金を現在の時給853円から過去最大の39円引き上げるとした厚生労働省の審議会の目安を伝達しました。

この目安が適用されれば892円となります。

熊本県の最低賃金は、地域の経済実態などをもとにしたAからCまでの3段階のランキングでは最も低いCランクとなっています。

全国平均の時給は961円ですが、政府はことし中に時給1000円を達成することに言及していて、先月、過去最大の41円引き上げるとする目安を取りまとめています。

全国平均では時給1002円となり、初めて1000円を超えました。

県内の代表者などによる審議会から熊本労働局に対する答申が今月上旬までに行われれば、10月から新たな最低賃金が適用される見通しです。