運休が続いた区間の駅 地元住民が笑顔で列車を出迎え

7年間、運休が続いていた区間にある南阿蘇村にある南阿蘇鉄道の長陽駅では、午前6時24分、大勢の乗客を乗せた最初の列車が到着すると、地元の人たちなどが笛や太鼓で音楽を演奏したり旗を振ったりして、笑顔で歓迎していました。

駅の近くに暮らす70代の女性は「踏切の音が聞こえ、『列車が来る』と思ったら、うれしくて涙がぽろぽろ出ました。試運転の列車も走っていましたが、きょうは格別でした」と感慨深げに話していました。

地元の70代の女性は「急に列車が通らなくなり、日常生活が失われたようでさみしかったです。きょう列車を出迎えて、湧き上がってくる気持ちが何とも言えないくらいうれしいです」と笑顔で話していました。

また、地元の小学6年生の男の子は「列車を出迎えて、『ああ、やっと開通する』と思ってうれしかったです」と話していました。

長陽駅でカフェを営む久永操さんは「『お客さんがたくさん乗ってくれているかな』と少し心配でしたが、大勢の人が笑顔で乗ってくださっていて、夢にまで見ていた光景でした。復旧がお祝いに変わることはなかなかないので、祝えることの喜びをみなさんと共有したい」と話していました。

南阿蘇村では午後にかけて、すべての駅で村の職員が地元の人たちと一緒に列車を出迎えるということです。