豪雨で被災 くま川鉄道復旧にむけ 来年6月に新法人設立へ

3年前の豪雨で被災したくま川鉄道の鉄道施設などを、県と沿線10市町村で今後つくる一般社団法人が保有・管理することになりました。
いわゆる「上下分離方式」と呼ばれていて、今後、どの設備を法人が保有するかなど具体的な協議を重ねるということです。

3年前の豪雨で被災したくま川鉄道は肥後西村駅から人吉温泉駅までの5.9キロで今も不通が続いていて、令和7年度に全線での運転再開を目指しています。

7日はあさぎり町で県や沿線自治体、それにくま川鉄道の関係者などが復旧に向けて協議する会議が開かれました。

会議は非公開で行われ、事務局によりますと、線路などの鉄道施設や土地の保有を鉄道会社から分離するいわゆる「上下分離方式」での運営について協議されました。

「上下分離方式」で運営することはおととしすでに決まっていて、7日は、施設などの保有を県と人吉球磨の沿線10市町村でつくる一般社団法人が担うことを決めたということです。

来年6月に法人を設立し、会社には鉄道の運行や営業に専念してもらい、安定的な運営を目指します。

今後、この方法で運営されている別の鉄道会社などの例を踏まえ、どういった設備を法人が保有するかなど具体的な協議を重ねることにしています。

会議のあとくま川鉄道の永江友二社長は「いろいろと考えて頂きありがたい。1日でも早く全線で運転再開できるよう取り組んでいきたい」と話していました。