南阿蘇鉄道 JR乗り入れへ 訓練運転を公開

今月15日に全線で運転再開予定の南阿蘇鉄道は、再開時にJRとの乗り入れも始まる南阿蘇村から大津町の区間で、6日、訓練運転を公開しました。

7年前の熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇鉄道では、今月15日の全線での運転再開に向けて準備が進められていて、これに合わせ、南阿蘇村の立野駅から大津町にあるJR豊肥本線の肥後大津駅への区間、およそ9.7キロメートルで乗り入れも始まります。

南阿蘇鉄道は、6日、JRと乗り入れる区間の訓練運転を公開しました。

列車は通常とほぼ同じ時速78キロで進み、運転士は、駅から出発する際、ミラーや制限速度の書かれた標識などを声に出しながら、指で確認していました。

JRと乗り入れて肥後大津駅を発着する列車は、毎日、早朝の時間帯に、1日2往復が予定されているということです。

南阿蘇鉄道の中川竜一鉄道部長は「カーブや勾配などを確認し、より安全に運転するための『習熟運転』の最終段階に来ています。いよいよ15日まで間近となりました。事故がないようしっかり取り組んでいきたい」と話していました。

JR九州の経営企画部、大迫司主査は「利用者の利便性の向上と、周辺地域とのつながりを期待しています。万全の状態で準備を進められるよう、取り組みます」と話していました。