人気アニメ「夏目友人帳」のモデル地 タクシーツアーが人気

人気アニメ「夏目友人帳」のモデル地となっている人吉・球磨地域では、アニメに登場するスポットをタクシーで巡るツアーが人気を集めています。

「夏目友人帳」は熊本県出身の漫画家、緑川ゆきさんが原作の人気アニメで、人吉・球磨地域がモデル地となっています。

人吉温泉観光協会は3年前の豪雨や新型コロナで落ち込んだ観光客を呼び込もうと、アニメに登場するスポットを地元のタクシーで巡って、アニメの世界観を感じられるツアーをことし1月から始めています。

ツアーは1回あたり2時間から3時間かけて7か所程度を巡るものです。

タクシー会社によりますとアニメで主人公たちの通学路としてたびたび登場する球磨川にかかる「天狗橋」やファンからの手描きのイラストやメッセージが書かれたノートや絵馬がある「田町菅原天満宮」などがツアーに盛り込まれていて、訪れた人たちはアニメと同じ構図で写真を撮るなど思い思いの時間を過ごしているということです。

ツアーはタクシーの運転手がガイド役を務め、豪雨での被災や復旧や復興の状況なども伝えています。

これまでに週末を中心に毎月、全国から40人程度の観光客が訪れているということです。

つばめタクシーグループ運輸事業部の村尾明主任は「アニメをきっかけに人吉を訪れてもらい、被災地を応援してもらいたい」と話していました。

このツアーは年内まで行われ、参加人数は車両1台につき9人までで、料金は9800円からとなっています。