特定外来生物 キク科のオオキンケイギクを駆除 産山村

阿蘇地域の自然環境を守ろうと、「特定外来生物」に指定されている植物「オオキンケイギク」の駆除が産山村で行われました。

「オオキンケイギク」は、この時期に黄色い花を咲かせる北アメリカ原産のキク科の植物です。

繁殖力が非常に強く、在来の植物などに影響を及ぼすおそれがあるため、環境省は「特定外来生物」に指定しています。

阿蘇地域では平成21年から毎年、環境省などが駆除を行っていて、ことしは新たに阿蘇に拠点を置く民間企業も協力して作業が行われました。

14日は合わせて12人が産山村で作業を行い、草原に隣接する道路沿いに生えているオオキンケイギクを刈り取っていました。

参加した民間企業の社員は「特定外来生物が身近なところにあり、阿蘇の希少な植物を脅かしているんだなというのを目の当たりにしました。今後もこうした取り組みに積極的に参加していきたい」と話していました。

「環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所」の飯田映美さんは「草原を守るために駆除を続けています。協力してもらう地元の方々や企業の輪を今後も広げていって根気強く続けていきたい」と話していました。