ダムで一部水没想定の五木村 国と県の振興計画案に合意の方針
3年前の豪雨で氾濫した球磨川水系の治水対策の柱となる「流水型ダム」の建設をめぐり、貯水時に村の一部が水没すると想定されている五木村の振興策について、村が国や県がまとめた振興計画案に合意する方針を固めたことがわかりました。
3年前の豪雨で氾濫した球磨川の支流の川辺川に建設される流水型ダムをめぐって、貯水時に一部が水没すると想定されている五木村の振興策について国や県は去年10月、人口減少対策や子育て環境の充実などを盛り込んだ振興計画案を策定し、村に提示しました。
合わせて県はことし1月、村の振興に充ててもらう財源として今後20年間でおよそ100億円規模の財政支援を行う方針を伝えています。
県や五木村によりますと、計画案に盛り込まれた5つの柱のうち「流水型ダムを踏まえた新たな振興への対応」の項目について村は、ダム建設に伴う環境への影響が明らかになっておらず、住民への理解が得られていないなどとして計画案から削除したということです。
修正された計画案について、今月15日に五木村で開かれる確認式で国や県、村で決定することになっています。
県は「新たなスタートの場として、五木村の振興を進めていきたい」と話しています。