九州の半導体関連の設備投資額 3年間で1兆5000億円
台湾の半導体メーカー「TSMC」の熊本進出などを受けて、九州全体の半導体関連の設備投資額が、来年までの3年間で少なくとも1兆5000億円にのぼっていることが分かりました。
日銀福岡支店のリポートによりますと、九州全体の半導体関連の設備投資額は、企業が公表している計画の集計ベースで、来年までの3年間でおよそ1兆5000億円になるとしています。
これは、1年間では5000億円程度となり、2019年の九州のGDP=国内総生産の設備投資額の、6.7%にあたるということです。
半導体関連の設備投資が活発になる背景には、台湾の「TSMC」の熊本進出があるほか、九州は半導体生産に必要な水資源が豊富なことや電力の安定供給が見込まれることなども理由だとしています。
ただ、半導体産業のさらなる集積に向けては、製造や研究開発の人材確保が課題だとしていて、人材の育成や獲得に向け、企業間の連携強化などが重要になってくるとしています。