熊本大 半導体関連の人材育成へ新たな組織設置 大学で開所式

台湾の半導体メーカー、TSMCが熊本県内に進出することを受けて、熊本大学は半導体関連の教育や研究を強化するための新たな組織を設け、1日、開所式が行われました。

熊本大学が設けたのは、「半導体・デジタル研究教育機構」という組織で、熊本市内の大学のキャンパスで行われた開所式には、大学の関係者や地元の企業などおよそ80人が参加しました。

式では、小川久雄学長が「今後、企業の進出で半導体関連の技術者不足の加速が予想される。半導体人材の育成にスピード感を持って対応し、地域経済の発展に貢献したい」とあいさつしました。

機構の設置に伴い、整備された新たな研究施設には、小さなほこりなどが入るのを防ぐクリーンルームに半導体の回路の製造装置などが設けられ、地元の企業と共同研究も行うということです。

益城町の半導体関連企業「マイスティア」の中村道也専務は「このような施設で学生が学ぶことは有意義で期待が持てる。大学の人材育成や技術開発に企業としても連携していきたい」と話しました。

TSMCが来年12月までの操業に向けて、熊本県内で工場の建設を進める中、人材の不足が課題となっています。

熊本大学は、来年度には半導体やデータサイエンスを学ぶ「情報融合学環」という学部にあたる組織も新たに設けるなど、県内の教育機関では人材育成に向けた動きが相次いでいます。