園児無視などの不適切な保育 去年県内14施設で確認
園児を無視したり、廊下に立たせたりするといった「不適切な保育」が去年、県内14の保育施設で行われていたことが県のまとめで分かりました。
この調査は去年、全国の保育施設で子どもへの虐待が相次いだことなどを受けて、厚生労働省が都道府県を通じて全国の市町村に保育施設の状況を尋ねました。
県内では1017か所が調査対象で、このうち去年4月から12月までに14の保育施設で「不適切な保育」が確認されたということです。
内訳をみますと、▽保育所が7か所、▽認定こども園が1か所、▽地域型保育事業所が1か所、▽認可外保育施設が5か所で、県は施設が特定されるおそれがあるとして所在地の市町村を明らかにしていません。
確認された不適切な保育は▽子どもを無視するなどの「人格を尊重しない関わり」が11件、▽廊下に立たせる、頭をたたくといった「罰を与える・乱暴な関わり」が5件、▽苦手なものを食べさせる、大きな声でどなるといった「強要するような関わりや脅迫的な言葉がけ」が4件でした。
県によりますとこれまでに虐待と認定されたケースはないということです。
県子ども未来課は「あってはならない不適切な保育が確認されたことを重く受けとめている。今後、国の調査結果の公表を受けて対応を検討していきたい」と話しています。