「天長フェリー」の新造船が完成 今月末に就航へ

天草市と鹿児島県長島町の2つの港を結ぶフェリー航路に新しい船が完成し、今月末に就航することになりました。

完成したのは、天草市の中田港と鹿児島県長島町の諸浦港、獅子島の片側港を結ぶ、天長フェリーの新造船「ロザリオ・カーム」です。

「なぎ」を表す英語、カームに穏やかな航海を祈る意味が込められました。

全長41メートル、総トン数295トンで、定員は最大200人、乗用車やトラックなど10台余りを運ぶことができます。

現在、運航するフェリー「ロザリオ」が就航から26年経過し老朽化したため、8億9000万円をかけて建造されました。

船の作りは桜島フェリーと同じ、前後どちらからも車が乗り降りできる両頭船です。

車いすでも利用しやすいよう、車両甲板にバリアフリーの客室が設けられています。

天長フェリーの波戸正和社長は「安全運航が1丁目1番地です。それに、獅子島の島民の足として、また生活航路として、頑張っていきたいです」と話していました。

天長フェリーの「ロザリオ・カーム」は今月末に就航し、営業運航を始めることにしています。