相次ぐ教員の不祥事 市長らの給料減額条例案可決 熊本市議会

熊本市内の小学校の男性教諭が複数の児童に対して体罰や暴言などを繰り返したとして懲戒免職処分になるなど、今月、教員の不祥事が相次いだことから、大西市長と、遠藤教育長らの給料を3か月間、一部減額する条例案が20日の市議会で可決されました。

3年前、熊本市の中学1年の男子生徒が自殺した問題では、複数の児童に体罰や暴言などの不適切な指導をしていた熊本市内の小学校の男性教諭が今月、懲戒免職処分になったほか別の2人の教員も児童への盗撮やわいせつ行為が明らかになっています。

20日の熊本市の12月議会では3人の教員の不祥事を受けて大西市長がみずからと、遠藤教育長の給料を来年1月から3か月間20パーセント、2人の副市長の給料も10パーセント減額すると説明しました。

議員から中学1年の男子生徒が自殺した問題について、教育委員会の対応の遅れを指摘されると、大西市長は「問題が深刻になる前にスピーディーかつ適切に対応することが重要だった。今後は、専門家の意見を聞きながら適切に対応する方策を検討するなど教育委員会と協議をしていきたい」などと述べました。

採決の結果、給料を減額する条例案は全会一致で可決されました。

20日は原油高や物価高騰の影響を受けている事業者を支援する費用などを盛り込んだ、一般会計の総額で29億円あまりの補正予算案など160の議案が可決され、閉会しました。