外国産のアサリ 県産と偽り7000トン余販売で行政指導

荒尾市の水産物の流通業者が外国産のアサリを熊本産と偽って少なくとも7000トン余りを販売していたとして、九州農政局は、食品表示法に基づいて表示の是正などを指示する行政指導を行いました。

行政指導を受けたのは、荒尾市の水産物の流通業者、「熊水」です。

九州農政局によりますと、この業者は、おととし4月から去年12月にかけて、韓国産や中国産のアサリを熊本産と偽って、少なくとも7219トン余りを卸売業者に販売したということです。

アサリは西日本を中心にスーパーなどで販売されたとみられ、独立行政法人「農林水産消費安全技術センター」のDNA分析をきっかけに、九州農政局の立入検査で不正が明らかになったということです。

このため九州農政局は13日づけで、食品表示法に基づき、表示の是正や再発防止対策の実施を指示する行政指導を行いました。

業者は農政局に対し「今回は申し訳なく、反省している。今後は法令を順守する」と話し、ことし10月からはアサリの販売は行っていないということです。