県立大 不正なアクセスで5000人超の個人情報漏えいか

熊本県立大学は、名誉教授のメールアカウントに外部から不正なアクセスがあり、学生の氏名やメールアドレスなどのべ5000人を超える個人情報が漏えいした疑いがあると発表しました。

熊本県立大学が13日開いた会見によりますと、今月7日、名誉教授から「出した覚えのないメールが多数返ってくる」などと大学に相談がありました。

大学が調査したところ、今月6日から翌日にかけて名誉教授のメールアカウントから不審な英文メールが46件勝手に送信されていたほか、ことし8月30日以降、教授のアカウントに、およそ1000件にのぼる海外からの不正なアクセスが検出されたということです。

大学によりますと、学生などの氏名やメールアドレスのほか、教員の履歴書なども閲覧できる状態となっていて、漏えいした疑いがある個人情報はのべ5288人にのぼるということです。

原因は、名誉教授が使っていたパスワードがわずか数桁の簡単なものだったことや、メールアカウントやパスワードが、ほかのサイトで使っているものと同じだったためなどとしています。

大学によりますと、これまでに被害の報告はないということですが、大学は再発の防止を徹底するとともに、学生などには不審なメールが届いても決して開かないよう呼びかけています。