空港アクセス鉄道は肥後大津ルートに決定 蒲島知事が明らかに

熊本県の12月定例議会が2日開会し、蒲島知事は、JR豊肥本線と熊本空港を結ぶ「空港アクセス鉄道」の整備ルートについて『肥後大津ルート』に決定したことを明らかにしました。

台湾の半導体大手、TSMCの進出に伴って再検討されることになった空港アクセス鉄道をめぐっては先月、有識者で作る検討委員会が大津町の「肥後大津駅」から分岐する「肥後大津ルート」が最も事業費が低く、豊肥本線との接続が唯一、直通で妥当だとする意見をとりまとめています。

またJR九州も先日「肥後大津ルート」について県の判断を尊重しながら具体的な検討を進める考えを示していました。

2日開会した12月定例県議会で蒲島知事は「検討委員会の意見やJR九州との合意を得たことで私の期待は確信へと変わり、『肥後大津ルート』にすることにした。空港アクセス鉄道の1日も早い実現に向け具体的な取り組みを加速していく」と述べました。

このほか、2日は物価高騰の影響を受けた事業者に対する支援など一般会計の総額で498億円の補正予算案が提案されました。

12月定例県議会は今月22日まで開かれます。