大西市長 熊本城の復旧は当初の計画より15年遅れる見通し

6年前の熊本地震で大きな被害を受け、復旧工事が続いている熊本城について、完全復旧する時期が当初の計画よりも15年遅れる見通しであることがわかりました。

これは、熊本市の大西市長が22日の記者会見で明らかにしました。

熊本城は、6年前の熊本地震で天守閣の瓦や石垣が崩れたほか、国の重要文化財のやぐらや塀が倒壊するなど大きな被害を受け、市が策定した「復旧基本計画」に基づいて復旧工事が進められています。

この基本計画では、熊本城の完全復旧の時期は2037年度とされていました。

22日の記者会見で大西市長は、大規模な石垣の復旧は国内に前例がなく、当初の想定より工法の検討に時間がかかっていることや、完全復旧には、おととし設置された仮設の特別見学通路を撤去する必要もあることなどから、完全復旧は、当初の計画よりも15年遅れ、2052年度となる見直しであることを明らかにしました。

このうち、国の重要文化財である宇土櫓と本丸御殿の復旧については2032年度に、すべての重要文化財と城内の主な区域の復旧については、2042年度に完了する見通しです。

一方、市によりますと、工期の遅れに伴って復旧にかかる費用が大きく変動することはないということです。

熊本市の大西市長は「計画を策定したときに想定していなかった課題が多く出てきている。早く復旧したい気持ちではあるが、拙速にやっては意味が無く、慎重かつスピード感をもって復旧を進めたい」と述べました。