「赤ちゃんポスト」検討の東京の医療法人 熊本市慈恵病院視察

親が育てられない子どもを匿名で受け入れる、いわゆる「赤ちゃんポスト」の設置を検討している東京の医療法人の関係者らが27日、熊本市の慈恵病院を視察しました。

熊本市西区の慈恵病院を訪れたのは、東京で小児科などのクリニックを運営している医療法人社団、「モルゲンロート」の関係者など10人です。

慈恵病院は、「こうのとりのゆりかご」という名前でいわゆる「赤ちゃんポスト」を全国で唯一設置していて、一行はまず、ゆりかごを見学し、小さな扉の前に子どもの将来のために病院に連絡するよう記された手紙が置いてあることや、扉を開けると中に保育器が設置されているといった説明を受けました。

このあとデモンストレーションが行われ、人形を使って扉を開けて赤ちゃんを預けると、ブザーが鳴って看護師が保護する一連の流れが紹介されました。

この医療法人は再来年の秋に都内で「赤ちゃんポスト」の設置を検討していて、妊婦が医療機関だけに身元を明かして出産する「内密出産」にも取り組みたいとしています。

慈恵病院の蓮田健院長は「東京から相談されるケースが多いので大変ありがたい。組織全体で覚悟をもってやってもらうようお願いしたい」などと話していました。

「モルゲンロート」の山村嘉奈栄さんは「赤ちゃんを第一優先に、お母さんの気持ちも大切にしながら地域に愛されるような産婦人科を作り、全国や世界に向けて発信したい」と話していました。