高齢者施設の感染拡大防止へ DMATが介護職員対象に研修会
高齢者施設で新型コロナの感染者が出たときの対応を学んでもらおうと、国の災害派遣医療チーム「DMAT」が、施設で働く職員を対象にゾーニングなどについて研修を行いました。
21日、県が招いた厚生労働省の災害派遣医療チーム「DMAT」の医師が、県内の高齢者施設などで介護に関わるおよそ30人の職員を対象に、熊本市南区の会場で研修を行いました。
研修は、有料老人ホームで感染者が出たという想定で行われ、感染した人とそれ以外の人が過ごす場所を分ける「ゾーニング」をどのように行うべきかという課題が示され、グループごとに議論しました。
参加者は、印刷されたフロアの図面を囲みながら、感染した人を示す赤色と濃厚接触者を示す黄色のマークを動かして、どのように配置するか意見を出しあっていました。
講師の医師からは、感染した人と濃厚接触者を分ける必要があることや、感染した人は同じ防護服で対応できる一方、濃厚接触者の場合は、防護服をできるだけ使い分ける必要があることなどが説明されました。
国立病院機構本部DMAT事務局の若井聡智次長は「施設ごとに規模も違うので、自分たちに合った方法で、クラスターを防ぐための対応を続けてほしい」と話していました。