熊本県の最低賃金 10月1日から853円 32円引き上げ

熊本県の最低賃金は10月1日から時給が32円引き上げられ、853円となります。
県内ではおよそ4万人が賃上げの対象になるとみられます。

最低賃金は、企業が従業員に最低限、支払わなければならない賃金で、毎年、厚生労働省の審議会が都道府県ごとに示す引き上げ額の目安を参考に労働局が審議会の答申を経て決めています。

今年度は厚生労働省の審議会がすべての都道府県で30円引き上げる目安を示しました。

この額は、最低賃金が時給で示されるようになった2002年度以降で最大で、物価の上昇、なかでも生活必需品の値上がり幅が大きいことを踏まえ、最低賃金に近い賃金水準で働く人の生計の維持を重視したことが要因です。

厚生労働省の審議会の目安を受けて熊本県でも労使の代表などでつくる審議会が議論を進めてきました。

熊本県の現在の最低賃金は821円で、地域の経済実態などをもとにしたAからDまでの4段階のランキングで、最も低いDランクとなっていて、全国平均の930円を下回っています。

議論の結果、熊本県では過去最大の上げ幅となる32円の引き上げが決まり10月1日から時給は853円となります。

改定後の最低賃金はパートや学生アルバイトなどの雇用形態にかかわらず、熊本県内で働くすべての労働者に適用され、およそ4万人が賃上げの対象になるとみられます。

一方、最低賃金の引き上げによる中小企業への影響を減らすため、厚生労働省は賃金を引き上げるとともに設備投資などを行った企業に対しての助成金を拡充するなど支援を強化しています。

熊本労働局の新田峰雄局長は「自分の賃金が最低賃金を下回っていないか確認し、不明な点は労働局や労働基準監督署に相談してほしい。また企業についても助成金を積極的に活用してほしい」と話しています。