金や銀のアクセサリー展 くまもと工芸会館が初めて開く
金や銀などを材料に、全国各地の伝統的な技法を用いて製作されたアクセサリーの展示会が、熊本市で開かれています。
この催しは、全国で活躍している金工作家の技術力の高さを多くの人に知ってもらおうと、「くまもと工芸会館」が初めて開いたものです。
会場には熊本県をはじめ、京都府や東京都など、5つの都府県の11人が手作りしたアクセサリー、50点が展示されています。
このうち、熊本県でおよそ400年の歴史がある伝統的工芸品、肥後象がんの作家、河口知明さんは高さが5センチほどの、ペンギンやパンダなどの形をしたネックレスを製作しました。
肥後象がんは、地金となる鉄に金や銀をはめ込み、様々な模様を表現する工芸品で、60年近い経験を持つ河口さんの技術が用いられた作品となっています。
また、秋田県の「秋田銀線細工」の技法で製作された、ピアスやイヤリングは、直径が0.2ミリほどの細い銀線を何本もより合わせて、さまざまな形や細かい模様を形作ったもので、大きさがわずか1.5センチという、緻密な作品となっています。
宇城市から訪れた80代の男性は「清楚で細かい作りのアクセサリーがたくさん並んでいて、とても感心したし、いい刺激を受けました」と話していました。
この展示会は、熊本市南区の「くまもと工芸会館」で、9月11日まで開かれています。