山梨 身延町の登山道で男性がクマに襲われ全治1週間のけが

18日夕方、山梨県身延町の登山道で男性がクマに襲われ全治1週間のけがをしました。

警察によりますと、18日午後6時半ごろ、山梨県身延町中ノ倉の登山道で静岡県富士宮市の30歳の薬剤師の男性がクマに襲われ、額や腰に全治1週間のけがをしました。
男性は、富士五湖の一つ、本栖湖に近い登山口と中ノ倉峠を結ぶ登山道を下山中に登山口から15分くらいの所で親子とみられる2頭のクマに遭遇し、そのうちの1頭に襲われましたが、自力で下山したということです。
近くのキャンプ場のスタッフ、赤池陽介さんは「利用客から登山道でクマに襲われたという血を流した人を見かけたと相談を受けて警察に連絡した」と話していました。
このキャンプ場では、これまで近くでクマが目撃されることはなかったということで、利用客に対してテントの外に食べ物を放置しないなど注意を促しています。
警察は、クマを見かけた場合は大声を出したり走って逃げたりせず、静かに距離をとるように呼びかけています。
山梨県によりますと、今年度県内でのクマの目撃件数はすでに140件近くにのぼり、過去最も多かった2019年度の同じ時期と比べておよそ2倍に増えていて、クマに襲われてけが人が出たのは今年度、初めてだということです。

県によりますと、今年度県内でのクマの目撃件数はすでに140件近くにのぼり、過去最も多かった2019年度の同じ時期と比べておよそ2倍になるなど異例のペースで確認されています。
また、今年度クマに襲われてけが人が出たケースは今回が初めてだということです。
県は事前に自治体のホームページなどを確認し、目撃情報が多い山を避け、クマと遭遇しても大声を出したり背を向けたりせず静かに距離をとるよう呼びかけています。