リニア開業目指す団体総会 “静岡県内での早期着工”を確認

リニア中央新幹線の開業を目指す県や市町村などでつくる団体の総会が、静岡県知事が代わってから初めて開かれ、静岡県内での早期の着工を引き続き求めることが確認されました。

リニア中央新幹線の開業を目指す「リニア中央新幹線建設促進山梨県期成同盟会」の総会は18日、県や市町村、JR東海の関係者などおよそ190人が出席し、静岡県知事が代わってから初めて開かれました。
総会では、JR東海に対して静岡県での工事について早期に着工することを引き続き求めるほか、国に対しては静岡県が懸念する課題を解決するための調整を図るよう求める決議が採択されました。
また、JR東海が岐阜県の工事現場周辺での水位の低下を把握したにもかかわらず、岐阜県への連絡が遅れたことなどを踏まえ、問題が発生した際の迅速な情報共有と徹底した調査をJR側に求める決議が初めて採択されました。
このほか、移動の利便性の向上や災害時の安全の確保を目的に、リニア中央新幹線の整備に合わせて高速道路などの拡充を図っていくことも確認されました。
決議はJR東海に示すとともに、今後、要望書として国にも提出する予定だということです。