富士山登山規制 “混乱なく順調” 登山道での仮眠対策検討へ

富士山の山梨県側でことしから導入された登山規制について、長崎知事は「大きな混乱もなく順調だ」としたうえで、夜間の登山道で仮眠をする登山者などが一部みられるとして、対応を検討していくことを明らかにしました。

富士山の山梨県側ではことしから5合目にゲートが設置され、山開きの今月1日から1人2000円の通行料を徴収したうえで、混雑防止に向けて1日あたりの登山者を4000人までとし、いわゆる「弾丸登山」を防ぐため、午後4時から翌日の午前3時まではゲートを閉鎖する登山規制を行っています。
長崎知事は18日の会見で、一連の規制について「大きな混乱もなく順調に実施できている」という認識を示しました。
一方、県などによりますと、夏山シーズン初の3連休となった今月13日から15日の期間では外国人とみられる一部の登山者が夜の登山道で仮眠をとったり、滞留したりしている様子が確認されたということです。
多くが山小屋の予約をしておらず、閉鎖前の時間帯にゲートを通過した登山者とみられるということです。
これについて長崎知事は「心ない登山者によって安全が損なわれていることは極めて遺憾だ。引き続き粘り強く指導するとともに、有効な対策について検討していきたい」と述べました。
そのうえで「危険から身を守るのは登山者本人です。救護に向かう人を危険にさらすおそれがあることも考慮して、最大限、安全な登山をしてほしい」と呼びかけました。