山梨 都留 市街地にクマが現れた想定で訓練 流れを確認

全国でクマの出没が相次ぐ中、都留市で10日、市街地にクマが現れた想定で訓練が行われました。

都留市の旧旭小学校のグラウンドで行われた訓練には、大月警察署の警察官や都留市役所の職員、それに地元の猟友会など、40人あまりが参加しました。
訓練は、市街地にクマが現れたという想定で行われ、目撃した人が市の担当者に連絡して、目撃した時間や場所、それに頭数などを伝えました。
そのあと、通報を受けた警察官が駆けつけ、周囲に避難を呼びかけるとともに、猟友会の人が花火で大きな音を鳴らしてクマを森に戻そうと試みました。
しかし市街地から離れないため、ハンターが猟銃で駆除するまでの流れを確認していました。
都留市などを管轄する大月警察署の管内では、去年10月に農作業中の男性がクマに襲われてけがをしたほか、ことし4月から今月5日までにクマが目撃された件数が15件と、去年の同じ時期の2.5倍に上っています。
大月警察署生活安全課の平山幸比佐課長は、「こうした訓練を続けて対応力を向上していきたい。クマを見たらむやみに近づかず、警察に連絡してほしい」と話していました。