事件捜査で使う似顔絵の講習会 山梨県警察学校

事件の捜査で使う似顔絵を描く技術の講習会が甲斐市の山梨県警察学校で開かれました。

27日から2日間の日程で開かれた講習会には、県内にある12すべての警察署などから合わせておよそ40人が参加しました。
参加者は、28日、目撃者の証言をもとに似顔絵を作成することを想定した実践的な内容を学びました。
目撃者役が手元の顔写真を見ながら髪型や眉の太さ、それに鼻のかたちなどの特徴を次々に伝えるとそのメモをもとに40分ほどかけて似顔絵を完成させました。
警察によりますと、県内では去年、93件の事件の捜査で似顔絵が使用され、このうち6件は解決に結びついたということです。
参加した警察官は「色の濃さで目や鼻の印象が大きく変わることを学んだ。似顔絵を使う捜査に関わるときは、被害者から聞いた内容を正確に描けるようにしたい」と話していました。
山梨県警の元似顔絵技能指導官で、講師を務めた風間繁樹さんは「事件の目撃者や被害者の記憶が鮮明な状態で作成することが重要になる。普通の似顔絵を描くこととは違う難しさがあるので、特徴をつかみ、聞き出し上手になることが大事だ」と話していました。