富士山噴火に備えインドネシアの火山噴火時の対応を学ぶ勉強会

富士山が噴火した際の備えに役立てようと、インドネシアで火山が噴火したときに行政などがどのように対応したかを学ぶ勉強会が富士吉田市で開かれました。

この勉強会は山梨県富士山科学研究所が開いたもので、県や地元の自治体の防災担当者など、およそ50人が参加しました。
このなかで、インドネシアのバリ島にある火山で2017年から2018年にかけて断続的に噴火した「アグン山」がある自治体の防災担当者は、民間からの支援物資が各避難所に直接届けられたため、避難所によって物資の量に差が出たことや、避難所の住環境に不満を持って帰宅する人が続出したことなどを説明しました。
また、山の近くにある小学校の校長は、住民が避難したあと、学校の先生が児童の避難先を調べたことや、児童への授業が、避難所で半年近く行われたことなどを説明しました。
富士山科学研究所の吉本充宏研究管理幹は「実際に噴火が起きたときに関係機関がどのように動いたかや、避難した人がどのような思いで避難生活を送ったかを知ることは大事なことだ。きょう聞いた話を富士山が噴火したときの対策を考える基礎にしていきたい」と話していました。