全国知事会が提言案まとめる 人口減少対策の「司令塔」設置を

地方創生について話し合う全国知事会の会合が24日、オンライン形式で開かれ、人口減少対策は喫緊の課題だとして、政策を進めていくための「司令塔」の設置を国に求める提言案を取りまとめました。

全国知事会の「地方創生・日本創造本部」の会合は24日、オンライン形式で開かれ、長崎知事が出席しました。
このなかで長崎知事は「いまこそ国と地方が方向性を一にして総力を挙げて人口減少・少子高齢化対策に向けた新たなスタートを切る時だ」と述べました。
そして本部の会合の幹事長を務める長崎知事は、東京一極集中の是正や人口減少対策を戦略的に進めるための「司令塔」の設置を国に求めることなど、本部会合の提言案を説明しました。
これに対し出席者からは、一極集中を是正するためにも企業の本社移転に取り組むべきだといった意見が出された一方、東京都は一極集中の是正にかかる文言の削除を求めました。
提言案は会合での意見を踏まえ必要な修正をしたうえで、8月に開催される全国知事会議に諮り、国へ要望していくことにしています。
会合のあと長崎知事は「提言そのものは各地域を魅力ある地域にするための手段を論じているので、東京都には理解してほしい。司令塔の設置は全国知事会でもコンセンサスをいただけると思うので、共通要望になれば国も向き合ってくれると期待している」と話していました。