リニア工事差し止め裁判 原告側 1審判決を不服として控訴

リニア中央新幹線のルートに予定されている南アルプス市の住民がJR東海に対し、一部区間の工事の差し止めなどを求めた裁判について、原告側は訴えを退けた1審の判決を不服として8日、控訴しました。

この裁判は、JR東海が開業を目指すリニア中央新幹線のルートに予定されている南アルプス市の住民が、開業すれば生活環境が悪化するとして5年前、JR東海に対して市内のおよそ5キロの区間の工事の差し止めと損害賠償を求めたものです。
先月、甲府地方裁判所は「請求にはいずれも理由がない」として原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
原告側はこの判決を不服として8日、東京高等裁判所に控訴しました。
原告団の志村一郎代表は、「1審は、住民の意見がまったく反映されていない理解し難い判決だったので、再度、東京高等裁判所で審議してもらいたい」としています。
一方、JR東海は「控訴状を受け取っていない」としています。