陸自北富士演習場 演習中に爆発か 20代男性搬送時意識不明

30日午前9時前、山梨県にある陸上自衛隊の北富士演習場で、「手りゅう弾を使った演習中に爆発があった」と消防に通報がありました。

消防などによりますと、20代の男性隊員1人が顔やのどの付近にけがをして病院に運ばれましたが、意識がない状態だということです。
30日午前9時前、山梨県の富士吉田市と山中湖村にまたがる陸上自衛隊の北富士演習場で、「手りゅう弾を使った演習中に爆発があり、1人がけがをしている」と自衛隊から消防に通報がありました。
消防や防衛省関係者によりますと、現場では、20代の男性隊員が顔やのどの付近にけがをしていて甲府市内の病院に搬送されました。
隊員は、搬送時、意識がない状態だったということです。
別の隊員が訓練のために投げて破裂した手りゅう弾の破片がこの男性隊員にあたったとみられています。
陸上自衛隊北富士駐屯地は「事故が起きて1人が救急搬送されたと聞いているが詳細は確認中だ」としています。
自衛隊などは当時の詳しい状況を調べています。

陸上自衛隊の北富士演習場は山梨県の富士山のふもとにある富士吉田市と山中湖村にまたがり県有地や国有地などを含めおよそ4600ヘクタールの広さがあります。
静岡県の東富士演習場にも接していて部隊訓練や小銃や機関銃、戦車などの実弾射撃訓練に使われています。
また、日米地位協定に基づく米軍の使用も認められています。