富士山見えなくする黒幕に複数の穴 富士河口湖町 対応検討へ

富士山をコンビニエンスストア越しに撮影しようと訪れる外国人観光客などによる迷惑行為への対策として、山梨県富士河口湖町が設置した、富士山を見えなくする黒い幕に複数の穴が開けられていることが分かりました。
町は状況を見ながら、今後の対応を検討することにしています。

山梨県の富士河口湖町にあるコンビニ周辺では、店舗の上に富士山が乗ったような写真が撮影できるとSNSで話題になったことから、多くの外国人観光客などが訪れ、撮影のために交通量の多い道路を横断する行為などが後を絶たないことから、町は今月21日、店舗周辺の歩道に沿って富士山を見えなくする黒い幕を設置しました。
この幕は農業で使うネットで網目状になっていますが、指で広げたような直径1センチほどの穴が10か所ほど開けられていることが町への取材で分かりました。
幕の周辺には、毎日午前10時から午後4時まで警備員が配置されているということで、町は警備員がいない時間帯に穴が開けられたのではないかとみています。
町は今後の状況を見ながら修理などの対応を検討することにしていて、渡辺英之町長は「町内には美しい富士山を楽しめる場所がほかにもある。そういった場所に目を向けてもらえるように町として情報の発信に力を入れていきたい」と話しています。