書店がなかった中央市に山梨県内最大規模の書店がオープン

ことし1月から書店がなくなっていた中央市にカフェを併設した県内最大規模の書店が21日、新たにオープンしました。

中央市にオープンしたのは、書籍17万8000冊を扱い、カフェを併設した県内最大規模の書店です。
中央市では、書店の閉店が続き、ことし1月の大型店舗の撤退以降、市内に書店がない状態が続いていました。
新たな店が21日午前10時に開店すると大勢の客が訪れ、気に入った本を選んでは買い求めていました。
店の中央には、本を試し読みできるエリアが設けられていて、併設したカフェでコーヒーなどを買うと自由に本を選んで読むこともできます。
かごいっぱいの本を買い求めていた市内に住む10代の学生は、「書店がなくなって困っていました。新しい書店ができてとてもうれしいです」と話し、南アルプス市の40代の主婦は、「ネットでも本は買えますが、子どもには手に取って選ばせたいのでうれしいです」と話していました。
中央市によりますと、この書店は企業版ふるさと納税の仕組みを活用していて、書籍1点の売り上げから10円が市に寄付されるということです。
中央市の望月智市長は、「寄付金は市内の学校にある書籍の入れ替えなどに活用できるのでありがたい。文化や教育の拠点としてにぎわってほしい」と話していました。