富士山登山鉄道構想 知事宛に疑問をただす公開質問状提出

県が進める富士山登山鉄道構想について、ふもとの住民などでつくる団体は16日、長崎知事に対して構想についての疑問をただす公開質問状を提出しました。

公開質問状を提出したのは、富士山のふもとの住民などでつくる団体「富士山の未来を考える市民の会」で、16日は代表者5人が県庁を訪れ、担当者に長崎知事宛の質問状を手渡しました。
団体によりますと地元で開催された富士山登山鉄道構想についての県の説明会に出席し、多くの疑問や懸念を抱いたため質問状を作成したということです。
質問状には県の有料道路「富士スバルライン」の通行規制の運用で、来訪者を管理することは本当にできないのかとか、登山鉄道の冬の間の営業は、費用や環境面での負荷が大きいが、本当に実行するつもりなのか、といった質問が盛り込まれています。
また、県内外から趣旨に賛同する240人余りの名前も質問状に連ねたということで、来月中旬までに文書で回答するよう求めています。
質問状を受け取った大久保雅直副知事は「できる限り早く真摯に答えたい」と述べました。
提出後、団体の秋山真一共同代表は「富士山の実情を理解し、登山鉄道に代わる別の方法を検討してほしい」と話していました。