8日夜の甲府市などの停電 「断路器」の機器故障が原因か

8日夜、甲府市と甲斐市、昭和町の最大で合わせて1万2000戸余りで停電が発生し、東京電力パワーグリッドは昭和町の変電所にある「断路器」という機器の故障が原因とみて調べています。

東京電力パワーグリッドによりますと8日午後9時すぎ、甲府市のおよそ7190戸、昭和町のおよそ5530戸、甲斐市およそ40戸の、合わせておよそ1万2760戸で一時、停電が発生しました。
8日午後9時すぎ、NHK甲府放送局の屋上に設置したカメラは明かりがともる甲府盆地の様子を写していましたが、一瞬、広い範囲で電気が消えて暗くなる様子を捉えていました。
甲府市などでは信号機が点灯しなくなり、警察官が交通整理を行いましたが、停電の影響による交通事故はありませんでした。
東京電力パワーグリッドによりますと、今回の停電は、昭和町の「国母変電所」にある送電を制御する「断路器」という機器の故障が原因とみられるということです。
通常、「断路器」は保守点検で電流が流れない状態にするために送電用のルートを切り離す際などに使われます。
会社は、9日、午後以降に「断路器」を含む変電所の設備全体を詳しく調べることにしています。