山梨県内に本社を移転15社 3年連続で「転入超過」

去年1年間に県外から県内に本社を移転してきた企業は15社で、県外に移転した13社を上回って3年連続で「転入超過」となったことが信用調査会社のまとめで分かりました。

信用調査会社の帝国データバンク甲府支店は、去年1年間に本社の所在地を県外から県内に移転してきた企業と県内から県外に移転した企業について調べました。
それによりますと、県内に移転してきた企業は15社で、県外に移転した13社を上回って3年連続で「転入超過」になりました。
転入元・転出先の都道府県は、転入元のうち10社、転出先も6社が東京都で、最も多くなりました。
また、業種別に見ますと、多かったのは転入してきた企業では卸売業と製造業がともに4社、転出した企業は不動産業、サービス業、卸売業がいずれも3社となりました。
帝国データバンク甲府支店によりますと、ウェブ会議を活用したビジネススタイルは、場所を選ばない多様な働き方として定着も見られるものの、企業の脱首都圏をけん引するほどの影響力は失いつつあるとしたうえで、「商機の創出や、人材獲得のため首都圏に活動拠点を移す動きが活発化する傾向にあり、今後も転入超過が続くか注目される」としています。